【電動デュラのシフト調整】

●電動デュラのシフト調整の仕方やちょっとした裏技を書いておきます。
●まず基本から。『↓』はシフトダウン、『↑』はシフトアップです。エアロバー用シフトスイッチでは主に手前側のボタンになります。初期状態ではこうですが、別売のDi2チェッカー(SM-EC79)を使えばこの仕様を反対に設定出来ます。
●右エアロバー先端のシフトスイッチ。『↓』でリアシフトダウン、『↑』でリアシフトアップ。手前側でダウンですからワイヤー式とは最初は感覚が違いますよ! 

●右ブルホーンバー先端のブレーキレバー&シフトスイッチ。『↓』でリアシフトダウン、『↑』でリアシフトアップ『↑』の下辺りにマイナスネジがあり、ブレーキレバーのリーチ調整ができます。

●左ブルホーンバー先端のブレーキレバー&シフトスイッチ。『↓』でフロントシフトダウン、『↑』でフロントシフトアップもしインナー側にチェーンが落ちてしまった場合には『↑』を押し続ける事によってフロントディレイラーがアウターギアの更に少し外側に固定されるため、降車せずにチェーン落ちから復旧出来ます。

バッテリー残量を確認する時はシフトスイッチ(アップでもダウンでもどれでも良い)を0.5秒以上長押しするとジャンクションのバッテリーインジケーターのランプが灯ります。これなら走行中でもバッテリー残量を確認出来ます。緑が点灯2秒間だと充電満タン、緑がピカピカと点滅5回だと残量50%、赤点灯2秒間だと25%、赤がピカピカと点滅5回で残量ありません。バッテリーが少なくなって来るとまずフロントギアが先にその時の使用ギアで固定され、次にリアがその時の使用ギアで動かなくなります。

●ではシフト調整の仕方です。まずリアをロー側から5段目、トップ側からだと6段目に入れます(↓の位置です)。

●次にジャンクションのボタンを数秒長押しして、赤ランプを点灯させます(↓のボタンです)。

●↓の状態で調整モードに入りました。調整モード中は赤ランプが点灯しっ放しになります。

●この状態でまずクランクを回しながら『↓』のリアシフトダウンスイッチを押します。ほんの数ミリだけロー側に動くはずです(ほんの少し行き過ぎてから戻り、最初より少しロー側に動いた状態で止まります)。この微調整は調整モードに入った時が初期状態で上下に25段階の微調整が出来るようになっています。リアシフトダウンスイッチを何度か押してロー側4段目に接触する直前の状態にします(チャラチャラと音鳴りしている状態)。この状態から『↑』のリアシフトアップスイッチを『4回』押した状態が最もベストな位置になります。ジャンクションのボタンを長押ししてランプを消し、調整モードから変速モードに戻します。
●次にリアディレイラーの調整。まずはギアをインナー×ローにし、リアディレイラーの下『↑』のローアジャストボルトをリンクに当たる(リアディレイラーが動く直前)まで締め込みます。次はギアをアウター×トップにし、『←』のトップアジャストボルトを同じようにリンクに当たるまで締め込み、こちらは余裕持たせるために1回転戻します。最後にギアをインナー×トップにしてBテンションアジャストボルト(リアディレイラーの根元のネジ)を回し、クランクを逆回転させながらガイドプーリーの隙間を目詰まりしないくらいまで狭めます。最後にインナー×ローでもガイドプーリーの隙間を見てみます。

●最後にフロントディレイラーの調整。ギアをインナー×トップにし、フロントディレイラーの『↑』のローアジャストボルトを回してチェーンとディレーラー内側ガイドプレートの隙間が0.5〜1mmになるように調整します。続いてギアをアウター×ローにし、『←』のトップアジャストボルトを回して同じようにチェーンとディレーラー外側ガイドプレートの隙間が0.5〜1mmになるように調整します。実は付属の説明書は図解が入れ替わっている誤植ですので注意して下さい(Shimanoホームページでは既に訂正されています)。ワイヤー式では其々の調整幅が0〜0.5mmとなっていたんですが、電動デュラではディレーラーを変速に必要な最小限の量だけ動かして変速完了後に音鳴りを解消する位置に戻すので調整幅に余裕があります。これで調整は完了です。

●もし転倒などした場合、セーバー機能が働いてリンクが遮断されます。操作出来るようにするにはジャンクションのボタンを5秒以上長押しして、赤ランプ点灯→点滅さたらセーバー機能から復旧出来ます。