【(改訂版)〔2〕ジオメトリから推察するメーカー考察】

では改めてメーカー毎の傾向を見ていきます。
TIMEーVXRS系はやはりフロントセンター&リアセンター共に短めですねー。クイックになるはずだわ。ヘッド角やシート角はまぁ平均的。TIMEーRXR ULTEAMはフロントセンターやや長め、リアセンターはこのフラッグシップ比較20機種の中ではサーベロと並んで最短。ヘッド角は寝ていてトレイル多め。ヘッドチューブ長め。スケルトンの方向性がコルナゴ風味な気がします。
そのコルナゴはシート角は立ち気味でシート後退幅少なめ、フロントセンター長め、リアセンターやや短め。やっぱりフロント部分の長いのが特徴ですねぇ。
対してピナレロは全てにおいて平均値。リアセンターだけちょい長めなのが特徴かな? デローザも欧州車のベンチマークですかね? 敢えて特徴を上げるならシート角が立ち気味か。
ジャイアントは今期からスローピングがより浅くなって、かなり普通のスケルトンになりました。ヘッドチューブだけはかなりゴツくて長め。今回最長です。
スペシャは最初に載せたのは間違ってました。すんません。数値は割合平均多く、フロントセンターは短めでリアセンターは平均値です。方向性はオルベアキャノンデールと一緒ですかね。
トレックはシート角がこの中では一番立っていて、ヘッドチューブが一番短い。何げに最低地上高も一番低いです。我が道進んでます。
ルックはフロントセンター長めでリアは標準、シート角は若干立っていてスローピングはキツめ。トレイルの数値は一番ですね。
オルベアは全てに平均的です。方向性はスペシャと同じくフロントセンター若干の短め。
アンカーはオフセット多めなフォークで対応し、一番のフロントセンターを獲得している。リアセンターや他の数値は実に普通。
キャノンデールオルベアスペシャと同じく若干フロントセンター短めで、他は平均です。若干BB下がりが低い。
サーベロはかなり特異。フロントセンター+リアセンター=957mm。これはダントツの最短。シート角とヘッド角は同じでパラレル。
メルクスは標準的でリアセンター若干長め。ヘッド角が一番寝ている以外はピナレロと基本数値ほぼ一緒(笑)。何をか曰んや。
クォータはサイズ少な過ぎ。KOMで比べたかったがトップチューブ530〜535mm辺りのラインナップが無い。
フェルトはリアセンターがこの中では一番長め。他の数値はまぁ平均的な範囲かな。
BMCはヘッド角かなり立っていて、シート角はかなり寝ています。普通はシート角の方が数字が大きいのですが、逆転しています。スコットは多少のブレはあるものの、だいたい平均的ですね。