【スラム・REDインプレッション】

今回、TIMEーRXR ULTEAMは小物から全てスラム・REDで組んでみました。その感想です。
●クランク&BB

クランク長は165mm、ギアはアウター52Tのインナー36Tです。最近はカーボンクランク全盛ですが、この165mmってほんっとーに少ないんスよ。そもそもカンパじゃ元からラインナップすらされてませんしぃー(私がカンパに手を出さない一因です)。日本人ならよく標準で付いている170mmは殆どの人が大き過ぎると思うんですけどねぇ(因みに私の身長は172cmくらいです)。ギアはアウター52Tはともかくもインナーに36Tをセット出来るラインナップはいいですねー。リアに23T入れておけば暗峠以外は行けるんじゃあないでしょうか。

BBはセラミックボールベアリングです。が、体感ではなんともわかりませんねぇ。軽いのは確かなんですが「アドバンテージがあるのか?」と言われれば「どうかなー?」としか言えません。気分の問題。
●フロントディレイラー

で、そのフロントギアをワイド化した弊害かも知れませんが、フロント変速はイマイチです。シマノの方が数段スムーズです。チェーン落ちやスタックはまだ無いんですが、変速音も大きいです。イメージ的にシマノが「カシャン」ならスラムは「ガシャコン」ですな。
●リアディレイラースプロケット

リアディレイラーは元々MTBで実績積んだスラムだけあって、整備性も確実性も素晴らしいですね。変速も○。スプロケットは話題の一体成型のスチール削り出しですが、確かに異様に軽いです。ギアの歯は1枚完全に無くなっていて、23Tなら22枚しかありません(トップ11Tの歯だけは従来通り)。今回は11-23Tを選択しましたが、フロント36Tと相まってスプロケ交換の必要性が激減です。ただ変速音はデカいですよー。響きます(中は空洞ですから)。後ろでこそっとシフトアップしようとしてもバレてんじゃないでしょうか(笑)。あとこれもフロントワイド化の弊害ですが、インナー×トップ側3枚はトリム調整し切れませんので使えません(アウターの場合はトリム効かせて全て使用可能)。まぁ、インナーに落としてトップ側3枚使う前にアウターにせぇよって事ですが。
●ブレーキ

シマノが「ガツン!」ならスラムは「にゅる〜」です。効かない訳じゃないんですが、レースじゃこっちにアドバンテージあるんかな? カンパに似てるっちゃ似ている。肉抜きし過ぎてそうなったんかも(笑)。元々ブレーキは引き切らないと掛からないくらいユルユル設定が好みなんで、私的にはいいんですが。
●ダブルタップシステム

ぶっちゃけコレを使いたいが為にシマノ→スラムにする価値はあると思います。山崎さんや井上くんも書いていますが、下ハン持ったままのシフトアップが絶品です! シマノもカンパも下ハン持った状態からシフトアップしようとするとどうしても指を伸ばさなきゃなりませんが、スラムだとシフトレバーごと握り込んで、手首を返すだけでギアチェンジが可能ですね。シフトアップ方向のリーチは極少でクリック感覚です。これに対抗するには電動デュラのエキストラスイッチ(未発売)を下ハンに付けるしか!
(下ハンに握り込んだ状態)
(手首返してこれでシフトアップ。わかんないでしょ(笑))
あとレバー1本でシフトアップ⇔ダウンを兼ねる方式に関してですが「間違わない?」とはよく聞かれますが「大丈夫、慣れます」と答えてます。むしろ一杯一杯になった時、シマノ慣れしていてブレーキレバーを横方向に押してダウンしようとした事が使い始めに何度か(笑)。